カヤックを輸入する!と言っても、物だけではなく輸送の手配も必要です。
そこで約3mもあるカヤックを輸送するには空輸便では大きすぎるのと、コストが非常に高いので船便を選ぶのが一般的です。国内のカヤック輸入会社さん(代理店さん)は恐らくフルコンテナで20~30艇ぐらいを1回の輸入で引っ張ってくると思いますが、今回はBtoCなので船の混載便を使用して僕は輸入します。ここでは、小規模でカヤックを輸入する際の船の手配の裏側をご紹介します。
さて輸入するカヤックの船の手配ですが、2パターンがあります。
- 輸出者へ依頼し海上輸送の手配を現地で済ませてもらう
- 輸入者(僕)が日本から海外のフォーワーダーへ連絡をし手配をする
これがやり方になってきます。
僕の場合は輸送のサービス内容とそれに掛るコストを比較したかったので、自分でフォーワーディング会社数社へ連絡を取り、電話やメールをしてサービス内容と価格について、細かく把握する事にしました。
1社目:フットワークが軽そうな会社
まずはウェブサイトの見積もりフォームから貨物情報、僕の連絡先情報を記入し、『Send』。数分後、担当者から僕の携帯電話に連絡が入り約10分程会話をして、こちらの希望を伝えたり、気になる点等を質問しました。その後、その担当者からは見積もり内容がメールで送られてきました。迅速な対応が印象的な方です。
サービスも良さそうですが、輸送コストが新型コロナウィルスのせいで通常より約300%UPしている!との事でした。頂いたcbm価格を元に、僕の貨物のサイズを掛けて海上輸送費を出しました。それと輸出通関に関するコストを足すと、日本円で約6,5万円。僕が予想していた価格よりやや低かったので、『ありかも!?』と思いました。
ですので、この輸送費の数字を使い、コストシュミレーションを始めました。
- 商品代金
- 輸送費
- 日本国内港コスト
- 税金など
を足して、全体的なコストを出します。そして、『予算内にカヤックを輸入出来るか!?』が勝負です。
この時、カヤック1艇にかかるコストは予算より3万円程高い状態です。ま、別にこの位はしょうがないかな~と思ったので、心の中では許容範囲内にしていました。そこから約1週間が経ち、僕の心の中に変化が生まれてきます。ま、あの価格でも良いんだけど、目標額に近づける為には、もう何社か連絡をトライしても良いのでは!?と思いまして、そこから更に4社連絡をしました。
2社目:中国資本の船会社へ連絡
次に、中国が本社で、アジアに数支社をお持ちのある程度規模がありそうな船会社へ直接連絡をしました。ちょうど僕がカヤックを輸入する国にも支店があったので、そちらの支店へ連絡してみました。
僕の貨物情報を伝え、LCL情報をお待ちしてますとメールで書いてSend。1時間後ぐらいには返信がありまして、『Unfortunately we do not offer an LCL service….』との事。
FCLにすると港コストがグッと上がるので、LCLで十分です。ですので、この会社さんのサービスと僕のニーズが合わないので、しょうがないですね・・・。残念。
3社目:船会社へ連絡
こちらの会社さんはサイト上で『小さな貨物は取り扱いをしない』と書いてあったのですが、とりあえず聞いてみる事にしました。
さすが、取り扱いはしないと書いてあるだけあります。返事すらくれない・・・。ボツ。
4社目:フォーワーディング会社へ連絡
こちらの会社は、LCLサービスを行っている会社だったので、『期待できるかもしれない!?』と思いながら連絡を入れました。
- I am looking for a LCL DRY port to port service from **** to Yokohama Japan. Total size is 3 m3 and 80kg. If you offer LCL service, please let me know.
といった、シンプルな内容で連絡。
そしたら良い返事がきた!!
- As requested please find following rates applicable on a port to port basis.
Freight USD 42.50 per cbm
Documentation export customs formalities USD 105.00
Transit time 13 days direct sailing.
If you require additional information or further assistance please do not hesitate to contact me.
ほーほーほ~。この内容でいくと、1社目さんより約4万円程コストダウンになります。これはデカい!
と言う事で、このフォーワーダーさんに一番興味が出てきました。まだ1回のメールのやり取りでは不明点が色々あるので、ダブルチェックの意味もかねて、頂いた見積もりの数字を使い僕の方で計算した輸送コストの数字が合っているか?を質問。それと念の為、船到着時の案内もこの会社が行ってくれるのか?を質問しました。
5社目:ITを駆使したフォーワーダー
この会社はHPが素晴らしく、貨物情報、港情報等を入れると、直ぐに画面上で見積もりを細かく表示してくれました。つまり、別に誰とも電話・メールのやり取りをしなくても、『見積もり価格が見れる』画期的なシステムを使用しています。
これはね~、何度もやり取りを繰り返している僕にとってはとてもありがたい!早い!分かりやすい!と、かなり高評価な会社でした。そして表示された見積もり内容も1社目と比較すると約2.5万円安く(この時はまだ4社目の見積もり価格を知らない状態)、ちょっとエキサイトしました。2.5万円のコストダウンが出来るのなら、こちらの会社さんでも良いな!と正直に思いました。
念の為、気になる事(現地国内でのサービス内容)があったので、別途質問メールをしました。
4社目のフォーワーディング会社に決定!
約1週間をかけて、5社の会社とやり取りをし、ベストオファーをくださった4社目に輸送をお願いする事にしました。担当はSharonさんという親切な方です。