カヤック移動でイライラしない!体力を奪われない!
その為には自分にシックリくるドーリーを手に入れる事、ではないでしょうか!?僕の場合はDIY(自作)ドーリーです。
ドーリーは家から浜まで、又は駐車場から浜まで釣具一式を載せたカヤックを運ぶ大事なツール。不便な物は不便、弱いヤツは直ぐ壊れる。せっかく買ったのに気に入らないものと出会うなんて事も当たり前の様に起こる、悩ましいアイテムかな~と僕は思います。でも自作がうまく出来るとストレスなく使える最高の相棒になるのは間違いない。
僕が市販ドーリーで困った事:
- 艇の重さに耐えられずアルミシャフトが歪む…
- 段差があるとタイヤがつまずき、艇が落ちる、横転する…
- タイヤが細い場合、砂浜でタイヤがめり込みズッシリ重くなるので疲れる…
- 高さが低い為、腰をかがめて歩く必要があり体への負担が大きい…
- 高さが低いドーリーの場合、段差がある箇所、斜めの箇所でラダーが地面を擦る…
などなど。
僕が6年前にBlogに書いた記事、この時はスカッパーホールにぶっ刺すタイプ(足漕ぎ用)のやつでしたが、その後5年間は今のスタイルに落ち着いています。
2019年の記事: 【DIY】カヤックドーリーの自作(1)
先日、近所の釣り友のドーリーを作る事になったので久しぶりに自作ドーリーについて書いておこうと思います。誰かの役に立てばな~と。写真左が僕が普段使っているやつで、右側が今回作った方です。
自分用、釣り友にギフトする用で6台DIYした事があります。ボツ案、改善案などを盛り込んだ作り方が現状のドーリー。
一人一人異なるサイズの艇(ボトムの形状も違う)に乗るのでドーリーも勿論自分好みのサイズ感があると思うから細かなレシピは書かなくて良いと思うけど、自作時の参考程度の情報をまとめます。僕のカヤック幅は60cm、重さ26kg、長さは475cm、後ろにラダー有り。このカヤック用にDIYしたやつです。
まず、材料の殆どを僕はホームセンターで揃えます。フレームは塩ビパイプの黒いヤツで出来てます。灰色・黒色が売り場で並んでいますが、ホームセンターの売り場の方のお話では黒色の方が強度があるそうです。価格も灰色より少し高め。
ホームセンターで購入:
- 30の1m塩ビパイプ(黒・HI)×3
- T字ジョイント×6
- L字ジョイント×3
- 30mmパイプ用のキャップ×2
- HIインサート(スイセンソケット)×2
- HIキャップ16×2
- M2ステンレスネジ4cm×2、ワッシャー×4、ネジ留めボルト×2
- 塩ビパイプ用の接着剤
ネットで購入:
- タイヤ×2
- アルミパイプ長さ1m外径22mm厚さ1mm
合計:約12,000円。
サイズ感
完成時のタイヤの端から端までの幅が74cmの場合。
僕の自作レシピはこんな感じ。 (下の写真は仮組み中の様子 ↓ )
まず(1)を3本用意。横幅35cmでCutする。(2)は11cm、2本。(3)(4)は7.5cm、合計4本。(5)はお好みの長さに。
ジョイント内部には約3.5cm~4cmパイプが入る(隠れる)。取り付け時は接着剤を塗り、ゴムハンマーを使用する。
重要なのはこのインサート
TSインサートでもHIインサートでも良いのですが、これの20ってサイズのやつを2つ用意。1個約1000円。
30mmのT字ジョイントには入りそうで入らない。
だもんで、少し削る必要があります。以前は紙やすりを使って手作業でやりましたが、今回はグラインダー(神)で一瞬の作業。
ゴムハンマーを使い、削ったインサーとをブチ込みます。
こーなります。
タイヤを支えるパイプについて
アルミパイプで僕のカヤックは問題無しですが、重たいポリ艇足漕ぎカヤック(艇+ドライブ+釣具一式で50kg近く)は、もしかしたらもう少し強いパイプを使うのもアリかもしれません。例えばステンレス製にするか、アルミパイプは1mm以上の厚さにするなど。
22mm幅だと、インサートとピッタリ合う。
で、どのタイヤを選ぶか?によってタイヤ幅も変わってきますよね。バルーンタイヤを好む人もいるでしょうし、ノーパンクタイヤを選ぶ人もいる。僕はこのC-TUG風(?)タイヤを気に入って使ってます。今使っているタイヤで2年経ちましたが問題なく使えてます。
使用するタイヤ幅に合わせて、アルミパイプの切る箇所を決める。
22mm、1mm厚さのアルミパイプにはこの16サイズのキャップがはまります。
僕はこのキャップに入るアルミパイプ部分を25mmと考え(余裕を見て)Cutします。
金属Cut用のノコギリで簡単に切れる。ステンレスは電動工具が必要。(切る際に火花がでます)
エンド部分を固定する為に穴を貫通させます。
ネジ留め前に、シャフト(パイプ)にグリスをたっぷり塗る。
ネジ留めをして、固定する。
自作カヤックドーリーの完成!
タイダウンベルトは1本でも良いのですが、僕はより安定するように2本で縛ってます。
ドーリーの高さは約45cm。パッドで+2,3cm。
「45cm+カヤックの高さ=引っ張る人間の手の位置に近い」ので、腰を曲げて歩く必要がない。疲れにくい。
FRPカヤック、ゲルコートで覆われている艇の場合はドーリー素材と艇が直接擦らない用に、クッション材パッドがあるのが良いかと。砂はあまり大きな問題じゃないんですが、玉砂利は艇に傷を付けるので注意。僕はクッション材を年1で取り替えてます。
60cm幅のカヤックを自作ドーリーに載せるとこんな感じ ↓
このドーリーの良いポイント:
- バルーンタイヤではないので、ドーリー自体が軽い
- アルミパイプとタイヤホイールにグリスをする事で回転がスムーズになり、カヤックを引く際に疲れない
- 全く錆びない! ← 重要!錆び汁嫌い(笑)
- 自立する作りなので、倒れる事が無い
残念なポイント:
- (僕は一切気にしませんが)見た目は自作感があるドーリー
- 塩ビパイプを接着剤で固定しているのでばらせない = 車内だと場所をとる
メンテナンスについて:
- タイヤを外して、アルミパイプの箇所につけたグリスを半年に1回拭いて、新しいグリスを塗る
- クッション材パッドを1年に一度取り換える
- もしパイプを固定した箇所の接着が外れたら、再度接着剤を塗って固定する
この3点ぐらいを僕はやってます。
最後に
調べると色々な自作ドーリー案が出てきたり、自分で思いついたりするかと思います。僕は塩ビをメインにつかう案ですが、イレクターを使う人や、アルミパイプなどを使う人もいるのかな~と。どれもメリット・デメリットがあるし、もしかしたら市販のドーリーの方が自分にシックリくるかもしれません。
別に僕の自作案がBESTって訳じゃないので、参考程度ぐらいに役立てば・・・と思います。
それと、
遠征時に僕はC-TUGを使ってます。僕の車はスペースがあまりないので、C-TUGをばらしてコンパクトにして運びます。便利です。僕が遠征時に持って行くクーラーBOXは後部座席の面積を大きく占めます。ばらしたC-TUGパーツをポリ袋に入れて助手席の足元に置けば砂で車内が汚れる事もありません。なので自作ドーリーを持って行くよりコンパクト化出来るC-TUGの方が扱いが良いです。
普段、僕は住んでいる家から逗子湾の浜まで歩いてカヤックを運び、出艇します。通常利用でC-TUGを毎回家前の浜に置きっぱなしで釣りに5,6時間出るのは持って行かれるんじゃないか?と心配です。じゃあ浜に置かずにカヤックに載せる事もあるのですが、大きいタイヤを艇の上にバンジー留めするのは邪魔。風の抵抗も受けるし。
自作のドーリーは逗子・鎌倉の浜ではイタズラされたり、盗まれた事はないです。自作なので目立つし、盗む気にもならないかも。盗難防止の為に自転車のケーブルロックを使い何かと固定するのも良いですね!